借金返済の催促書や督促状が届いたときの対処法は?

督促状や催告書が届いた際の対応策
借金の問題に悩むことになると、その解決の困難さから、返済を放置してしまう人も少なくありません。しかし、問題を放置したままにすると債権者から「督促状」や「催告書」が届き、さらに進むと裁判所での訴訟を経て強制的な差し押さえ(強制執行)が行われることもあります。そのような状況になってしまった際にはどのような対処をすればよいのでしょうか。

督促状、催告書とは何か
まず、督促状や催告書とは何かについて理解しておきましょう。これらは、借金などの債務の返済を遅滞した債務者へ、債権者が支払いを要求するための通知書です。特に督促状は支払いの遅れの初期に送られることが多く、催告書は返済が長期間滞っている場合に出されることが多いです。さらに支払いの遅滞が長期化すると、期限の利益(分割払いできる権利)を失い、催告書に「一括請求」と記載され、最終的に「全額の支払いがなければ訴訟を起こす」旨の請求がされることになります。

督促状や催告書を無視するとどうなるか
もしも、これらの通知を無視した場合には、次のようなリスクがでてきます。まず一つ目は、財産や給料の差し押さえ(強制執行)です。無視を続けると訴訟や支払督促が申し立てられ、最終的に預貯金や給料などが差し押さえられる可能性があります。
また、自宅に督促状や催告書が届くことで、家族に借金問題を知られる可能性もあります。さらに、借金の滞納が
23か月程度続くと信用情報に登録され、ローンやクレジットカードを利用したり作ったりができない、いわゆる「ブラックリスト」の状態になることもあります。

督促状や催告書が届いたらどうすればいいか
こうしたリスクを避けるためには、督促状が届いた時点で適切に対応することが重要です。具体的には以下の対応が推奨されます。
まず、現在の状況で支払いが可能かどうかを確認しましょう。遅延している請求額が少額であれば、きちんと支払いを再開すれば問題は解消することが多いです。そして、どのような事情がある場合でも放置することは避けましょう。
次に、どうしても支払いが困難な場合には、すぐに司法書士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。司法書士や弁護士などの専門家に相談すれば、現在の状況が債務整理をすべき状態か、適切な手続きは何か、債務整理費用の支払い方などについて具体的なアドバイスが得られると思います。また、債務整理を依頼すれば、債権者からの督促・請求が停止され、家族や職場に借金問題を知られるリスクも回避することが可能です。

結論
結論としては、督促状や催告書が届いたときは、できるだけ早く対処することが大切です。迅速・適切に対応すれば、家族に知られたり、給料を差し押さえられたりするリスクを回避できる可能性が高まります。支払いに困ったときは、ひとりで悩まず、まずは債務整理の専門家である越智法務事務所へご相談いただければ幸いです。