「クレジットカードやカードローンで300万円の借金をちゃんと完済できるだろうか」
そんな不安を感じている方も多いでしょう。

クレジットカードやカードローンで300万円近い借金があると、返済はかなり厳しくなります。毎月支払っているのに「なかなか借金が減らない」と感じるのには理由があります。

カード会社の返済設定の実態

カード会社が設定する月々の返済額は、表向きは「無理のない返済額」とされています。しかし実際は、カード会社がしっかりと利息収入を得られるよう計算された金額なのです。

例えば50万程度の借入で月1万5000円返済した場合、
その内訳は

• 利息：7500円
• 元金：7500円

つまり、返済額の半分が利息に消えてしまうケースも多いです。

カード会社にとって、利用者に長期間返済を続けてもらうことが利益になるので、なかなか完済できないような返済設定になっている現状があります。

本気で完済を目指すなら

自力での完済を目指すなら、以下を明確にする必要があります

• 月々いくら返済が必要か
• 完済までの期間
• 総返済額（利息も含む）

これらを把握せずに漫然と返済を続けていても、完済は困難です。

300万円完済のシミュレーション

• 金利15%（消費者金融の多くは金利15％～18%）
• 返済期間中は追加借入・追加利用なし

5年完済の場合

• 月々返済額：約71,370円
• 総返済額：約428万円
• 利息総額：約128万円

一般的な収入からの返済だと、なかなか厳しい金額です。生活費を差し引いて月7万円以上を確保できない場合、「お金が足りない→カードを使ってしまう→借金増加」の悪循環に陥る可能性が高くなります。

3年完済の場合

• 月々返済額：約103,996円
• 総返済額：約374万円
• 利息総額：約74万円

返済期間を短縮すれば利息は減りますが、月々の負担は重くなります。生活費を除いて月10万円以上を確保する必要があり、かなり厳しい条件です。

重要な注意点

これらのシミュレーションは、返済期間中に一切カードを使わないことが前提です。途中で生活費不足や返済資金不足でカードを使用すれば：

• 借金総額が増加
• 返済期間が延長
• 利息負担がさらに増加

結果として完済がより困難になってしまいます。

まとめ

300万円の借金完済には、現実的な返済計画と強い意志が必要です。月々の返済可能額を正確に把握し、その範囲内で確実に返済を続けることが重要。もし自力での完済が困難な場合は、弁護士や司法書士などの専門家への相談も検討しましょう。